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学習コラム

E判定から大逆転!?<模試の判定は万能か徹底解説>

カテゴリ:志望校対策
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公開模試とは何か
 一橋学院在籍のプロフェッショナルチューターが執筆する学習コラムです。

目次
■公開模試とは何か
■偏差値の存在意義
■合否判定決定の仕組みは
■判定ランクは大学の合否に直結するか
■まとめ

大学受験を志す高3生・高卒生が実際の入試を受ける前に、必ず受験する公開模試。
公開模試は、校内で行われる定期テストとは趣旨が違い、その時点での受験生の学力を測定するための試験です。定期テストは、出題範囲が決まっていますが、それに反し公開模試は範囲がない試験でもあります。
出題内容は、大学受験でよく問われる問題を中心に出題されるので、できなかった問題はしっかりと解説をよく読んで理解し、次に同じような問題に出会ったときには、解けるように準備しておくことも必要です。
また、公開模試は制限時間内で解くいい機会でもあります。受験生を長年にわたって指導してきた経験上、受験後に「時間が足りなかった」という声をずっと聞いてきました。大学受験までにそういう経験をしていないと、いざ本番の入試では取り返しのつかないことになってしまいます…。
他では、定期的に同じ業者の模試を受験することで成績の推移がわかるので、何が課題なのかを知ることができます。加えて、大学受験は全国から受験してくる中で、全国的な位置を知ることも重要です。
一般的に、1学期行われる公開模試は高3生がまだ未履修の部分もあり、出題範囲が限定的な上に、難易度も基本的なものが多いです。夏以降に行われるものに関してはそのような配慮がないので、実力を試すにはそこからの受験でも何ら問題はありません。とくに、8月末もしくは9月初旬に行われるものは、夏休みの勉強の成果を確認するのに最適と言えます。
とかく、公開模試の成績表が返却されると、志望大学の判定に目が行きがちですが、それよりももっと大切なのは、各科目で得点できなかった分野が今後克服しなければならない課題であることを知ることであり、そちらに目を向けて欲しいと思います。
偏差値の存在意義
模試のE判定は逆転できる|課題を発見して授業・自習で強化|化学講師立脇香奈先生の授業風景【一橋学院│東京・池袋周辺・新宿区高田馬場の大学受験塾】
課題を見つけて強化することが模試の主目的
 偏差値のことを知らない受験生はいないと思いますが、公開模試を受験すると、その模試での難易度から、自分の位置を知ることができる指標として偏差値が使われます。大学のランクも、偏差値帯で表記されており、自分の今の実力ではどの大学なら安全圏、または実力相応なのかを推し量る上で、大変参考になるのは間違いありません。
大学受験をするときは、多くの受験生が「併願出願」をするので、それを決める際にまずは実力相応校、安全校を知っておかなければなりません。一般的に言えば、偏差値帯では5程度ずつを目安に変化させながら、第一志望校、実力相応校、安全校を設定していくとバランスよく編成できます。
ただし、偏差値に関しては、注意する点があります。それは公開模試の種類によって、受験する生徒のレベルが異なり、偏差値の出方が変ってくるという点です。一般的に、駿台模試は全統模試の偏差値よりも5~10程度低く出ることが多く、○○大学模試という冠付きの模試では、その大学を志望する人が受験するので、他の模試と比較をすることが難しくなると言われています。
最近は、偏差値の数値だけがひとり歩きする傾向が強いので、上記のことをしっかりとしったうえで、利用することが必要です。
合否判定の決め方の仕組みは
 意外に知らないのが、合否判定の決め方ではないでしょうか。
一般的に、昨年度同じ模試を受験した方の合否追跡を年度末に行い、そのデータを偏差値帯で度数分布化していきます。そのとき、合格者と不合格者のデータが均衡に保たれている偏差値帯が「ボーダーライン」となります。
最初にボーダーラインを決め、それから偏差値の幅で、機械的にA~Eというような判定ラインを設定します。これで、志望大学の判定を、その大学の科目配点を考慮し、判定ランクを決定すると考えていいです。
判定ランクは、そのまま大学の合否に直結するか
答えは、NOです。

 はじめに、公開模試は11月頃までの受験が中心で、そこから実際の大学入試が翌年の2月から開始されると考えても、3か月弱の期間があるといった事実があります。この時点での判定が例えA判定でも不合格の人は出ますし、E判定でも合格する人はいます。大事なのは、判定はその時点での大学の合否の「可能性」であることを忘れてはいけません。
 付け加えて、志望大学の過去問を解かないで受験する人もいますが、それでは実力的に合格する可能性が高くても、実際に合格することは難しいと考えられます。公開模試と実際の入学試験では、出題の傾向や難易度、もしくは形式も異なっているからです。
 また、当然時間配分も大切になってきます。大学入試では、難解な問題も出題されるため、どの問題から手をつけるか、場合によっては解かない問題を決めて、時間を有効に使うことで、合格点を狙う意識が大切です。
まとめ
 模擬試験の結果は、アルファベットや数値を鵜呑みにするのではなく、「分析して次に活かす」ことが大切です。一橋学院では、一人ひとりの学習状況をトータルに把握したプロチューターがすべての生徒についていますので、模試結果についてもともに分析を行い、日々多角的なアドバイスを送っています。分析作業が難しい場合は誰かに頼りながら一緒に行うことをおすすめします。
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