本文へ移動


いちばん行きたい大学へ。
一人ひとりの可能性は無限大
一人ひとりの能力を最大限伸ばす少人数教育

学習コラム

英検(R)は難関大合格へのパスポート! そのお得な活用法とは?

カテゴリ:教科別学習法
注目チェック
「英語外部検定利用入試」でチャンスを拡大!
 一橋学院在籍のプロフェッショナルチューターが執筆する学習コラムです。

 近年の大学入試では、「英語外部検定」を効果的に活用することで合格の可能性を高めることができます。
 低学年のうちから計画的に学習を進めることで、出願要件を満たしたり、自己アピールにつながったりといった形で、推薦入試等で有利になることはもちろん、大学の定める条件をクリアしていれば一般選抜でも活用可能です。目標とする外部検定の水準を突破するのはたしかにたやすいことではないかもしれませんが、いったん取得してしまえば「ワンランク上」の大学に到達するのに有効な「武器」となりますし、しかも、大学ごとに個々の対策を立てるより学習全体の労力を軽減できるというメリットもあります。
 今日は外部検定利用入試のお得な活用法と、ポイントとなる対策についてお伝えします。

目次
■ 「英語外部検定利用入試」でチャンスを拡大
■ 中心にあるのは英検(R)
■ 「級取得」と「スコアアップ」、それぞれのメリット
■ 目標突破に向けた効果的な学習法(1)「英語力」の増強
■ 目標突破に向けた効果的な学習法(2)語彙力の強化
■ 目標突破に向けた効果的な学習法(3)試験形式への慣れ
■ 対策の鍵になるのは「英作文」
■ 英検対策なら一橋学院
中心にあるのは英検(R)
 大学入試で使うことのできる英語外部検定は数種類ありますが、活用の幅が最も広く、最もメジャーなのはやはり英検(R)(実用英語技能検定)でしょう。高校生・受験生が、普段の学習に接続させながら対策をとることが比較的しやすい点でも、最も便利な検定試験と言えるでしょう。
 英検は3級でおおむね中学卒業程度のレベル、2級で高校卒業程度のレベルとされており、比較的、学校での学びの延長として学習していきやすい性質を持っています(もちろん独自の対策学習も必要です)。
 大学入試では、2級を取得していればかなり便利に使うことができます。その上の準1級になると大学中級程度の水準になり、高校生・受験生の学習段階からするとぐっと難しくなります。その分、大学入試での適用範囲も拡大し、最難関大学でも受験で使えるところが増えてきますが、準1級については、大学入試を水準的に超える一面もありますので(東大や早慶の合格者でも受からないことは珍しくありません)、対策に必要な労力と時間を計算し、自分にとっての「費用対効果」を冷静に見極めて取り組むことが必要です。英文の水準が格段に上昇することはもちろん、2級までと違って語彙力の養成に独自の対策が必要になりやすく、その分学習時間が取られます。コンディション次第では受験勉強を優先し、英検学習にこだわらない姿勢をとることも大切になります。
「級取得」と「スコアアップ」、それぞれのメリット
 英検でまず思い浮かぶのが「級の取得」です。
 一般選抜においては、2級を取得するといわゆる日東駒専レベルで大学が独自に課す英語試験が「免除」になる、というのが目安になります。準1級があればいわゆるMARCHレベルでも使用可能なところが増えてきます。
 「級」のほか、もう一つ大事な尺度が「CSEスコア」です。英検を受けるとリーディング、リスニング、ライティング、それにスピーキングの4技能についてスコアが示されます。
 各級とも合格に必要なスコアが技能ごとに定められていますが、大学入試では、このCSEスコアが使われることで、「級合格のライン」に届かなくても英検を活用できることがあります。例えば2023年度の早稲田大学文学部文化構想学部の入試では、英検準1級の合格スコア2304に届かなくても、2200のスコアがあれば一般選抜の英語試験が免除になります。
 大学入試での英検の活用法としては、こうした「免除」型(英語以外の科目の得点で合否が決まる)の他、「得点」型もあり、後者はさらに(A)「加点」されるケースや、(B)免除になった上に「得点換算」されるケースに分類されます。この(B)得点換算型では、例えば2級で8割換算、準1級で満点換算、といったやり方があり、ここでも、級でなくスコアが基準になることがあります。このため、2級に合格したあと、さらに(ア)スコアアップを狙って2級を再受検する、また、(イ)準1級の合格ラインへの到達は難しくともスコアアップを狙って準1級を受検する、といったやり方も考えられることになります。
 上記より、大学入試を念頭に置くと、まずとにかく2級を取得し、そのうえで、「+1級」でなく「+0.5級」、つまり1級ではなく準1級の合格を目指すことを軸にして、さらにスコアアップを狙って同等級ないし上位級を受検する、というのが基本的な戦略になっていきます。
目標突破に向けた効果的な学習法(1)「英語力」の増強
難関大への合格機会を拡充する英検(R)利用入試。準1級合格を目指してCSEスコアを効率的にアップする学習法を紹介【一橋学院│東京・新宿区高田馬場の大学受験塾】
英検対策は大学入試につながり、大学受験対策は英検につながる
 英検で高得点を獲得するための学習法ですが、現実的な視点として大切なことは、「高校生・受験生が、大学受験の学習と並行して対策する」ということです。そうした観点で特にポイントになるのは下記の3点です。
  (1)「英語力」の増強
  (2)語彙力の強化
  (3)試験形式への慣れ
 まず(1)については、上述のように、英検は他の外部検定より高校生・受験生の日常学習との親和性が比較的ある試験ですので、高校での学習や受験勉強をつうじて、しっかりと4技能の実力を高めていくことが必要です。「英検にだけ通用して他では通用しないような実力のつけ方」は存在しません。むしろ、バランスよく「英語力」そのものを向上させることで英検の好結果につながる、というような学習姿勢が望まれます。
 特に学習の土台になるのはリーディングです。大学受験の英文読解で獲得する力は英検にもつながりますし、逆に、英検を素材にしたリーディング学習も大学受験の英文読解につながっていきます。特にマークタイプの私立大に向けての学習との接続は大事になりますが、大学入試センター作成問題でも、センター試験のときより大学入学共通テストになって、英検との親近性は増しています。リーディングはどの級を受けるかのさしあたりの目安にもなっていきますし、核となる学力としてまず注力したい要素になります。
 学習法としては音読を取り入れると効果的です。外国語学習における音読の有効性はしばしば指摘されるところですが、リーディングの観点でも、「読み飛ばし」がなくなること、句や節などの「かたまり」を意識しやすくなること、そして何より、いわゆる「訳し上げ」をしないようになること、が特に大きな効用になります。リーディング素材を読み上げた音源があれば、それを手本に音読練習を積むと、4技能をバランスよく高める意味でいっそう効果的と言えるでしょう。
目標突破に向けた効果的な学習法(2)語彙力の強化
 英検対策で欠かすことのできない要素が語彙力の強化です。
 高校生・受験生は、大学受験用の英単語帳・熟語帳を用いた学習に取り組んでいるはずです。学校や塾で必須で取り組むように指導されているケースもありますので、これらの学習を「前提」にして方法論を考えていくといいでしょう。
 2級であれば、これらの学習にまずしっかり取り組み、英検専用の単語帳の情報を補充する、という勉強法が成り立ちます。低学年段階でまだ大学受験用の単語帳等にあまり取り組んでいない、という場合は、2級用の単語帳をメインにして、やがて大学受験用の単語帳につなげてもかまいません。
 いずれにしても「1冊目」を仕上げ、それに載っていない情報を中心に「2冊目」に取り組む、という姿勢だと効率的です。「1冊目」の比重がかなり高くなっても、状況次第では2級突破ができるかもしれません(そのかわり、英単語だけでなく熟語にも取り組むこと、接頭辞・接尾辞の知識で有機的に語彙力を増強すること、の2点が必要です)。
 これに対して、準1級だと、両者の重複が少なくなります。「1冊目」と「2冊目」を意識的に並行学習することが必須となります。特に準1級用の単語帳に載っている語彙には、高校や塾・予備校での英語学習では見かけにくいものが多く含まれるため、「チェック用に使用する」という程度で済まさず、「英単語帳で身につける」というつもりで、計画的に反復することが大切です。もちろん、リーディング問題等をつうじ、獲得した語彙を「定着」させる努力も必要になります。
目標突破に向けた効果的な学習法(3)試験形式への慣れ
 目標級にふさわしい「英語力」が身についていたとしても、「試験」である以上、特有の出題傾向に対応した学習も必要になります。過去問や実践問題集等で「解答訓練」をしておくことが大切です。
 特に重視したいのが、「解答根拠のつかみ方」と「スピード感」です。
 ロジカルに解くことが求められる部分では、「どのあたりに登場するどんな情報が答えの決め手になるのか」を意識して問題に取り組んでみましょう。「言い換え」や「知識の活用」といった面での「ひねり具合」を含めて、大学入試でも1校1校、傾向対策が必要なように、英検には英検独特の「聞き方(問い方)」があります。受験生であれば、「志望校」が1つ増えたつもりで傾向研究を行うといいでしょう。
 「スピード感」についても同様です。どのくらいのスピードで読み、書き、解くのか、「体にしみこませて」本番に臨むことが望ましいでしょう。本番ではいつもより慎重になりやすいうえ、緊張も加わりますので、全体の「時間配分」も意識しておくことが大切です。
対策の鍵になるのは「英作文」
 この時間配分上、最も重要な要素がライティングです。ここでスムーズに書けるかどうかで全体の「ゆとり」が大きく変わってきます。点数差もつきやすい要素で、合否・スコアの決め手になることもよくあります。
 (A)題意に沿い、(B)「形式に沿った論理」で、(C)ケアレスミス(文法上のミスやスペリングのミス)に気をつけながら、(D)「流れ」のいい「文章」を、(E)手早く書く、というのは、思った以上に難しいものです。過去問等を使いながら練習を重ね、しっかりと習熟しておくことが必要です。
 ライティングが難しいのは、「自己採点」がしにくいことが一因です。「書きっ放し」では実力はつきません。書いたものをきちんと修正することをつうじてのみ「書く力」を伸ばすことができます。そのためには適切な添削をしてくれる指導者の存在が助けになります。特に英検の問題では、本来「型」に沿って書くことが望まれますので、「書き方」を教われる指導者の方から、添削まで合わせて指導を受けられる環境で学習することが望ましいでしょう。
 英検ではいわゆる自由英作文型のライティング問題が出題されますので、大学入試でも難関大対策につながっていきます。自由英作文がよく出題される国公立大学の2次試験などでは、英検と同じく、この英作文問題の成否が、時間配分的にも点数的にも合否に直結していきます。英検対策をつうじて英作文に習熟することで、他の受験生よりも有利に立つことができますので、その点でも注力して対策をとっていきたいところです。
英検対策なら一橋学院
 一橋学院は伝統的に「英語に強い」とよく言われる予備校です。「総合予備校」ですので実際には英語「以外」も高い評価を受けるのですが、多くの受験生が関わる英語において、他予備校に比べて教授力が高いということを言っていただいているものと考えています。
 70年を超す伝統のなかで、一橋学院は英検指導のノウハウも豊富に蓄積してきています。英検対策講座等が存在する大学受験予備校は、実はそう多くはありません。一橋学院では、専用講座に加え、「少人数教育」の利点を生かした講師自身による添削指導など、一人ひとりに合わせたきめ細かい指導を実践しています。
 一橋学院では、大学受験対策と英検対策の適切なバランスを重視しています。英検対策だけを「独立」で行うことなく、大学受験対策にもつながる「英語力」の向上に資する指導を行っています。もちろん、「英検を素材に、その実、受験英語だけを講じている」ようなところとも明確に一線を画し、各自の目標級合格・スコアアップを決然と目指しています。一橋学院は、英検にチャレンジする「大学受験生」を全力で応援していきます。
TOPへ戻る