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学習コラム

「浪人生でも成績は伸びる?」「伸びます!でも<伸ばし方>があります!」

カテゴリ:受験生活
オススメ重要
浪人生でも成績は伸びる
 一橋学院在籍のプロフェッショナルチューターが執筆する学習コラムです。

 「浪人生は成績が伸びにくい」という話を聞くことがありますが、本当でしょうか。
 共通テストの得点などを比較したとき、実質的な最高得点帯である総点9割ぐらいに到達しているような場合には、試験当日のコンディション次第で現役(高3)のときよりも目減りする、などという可能性はもちろんありますが、一般的には大幅に上昇する(100点程度アップして約75%から10%程度上昇する、等々)ということは珍しくありません。
 浪人生でも成績は伸びるのですが、前提として、「現役(高3)時に<やりきる>」ことが大切です。このコラムを高校生が読むこともあるかと思いますが、「浪人生」はあくまで「結果論」で、浪人しても伸びるのだから浪人すればいいや、などとは考えず、現役合格を目指して最善を尽くすべきです。
 そのようにすると現役(高3)段階で伸びきったと感じる受験生も多いはずですが、実はそれでもなお「浪人生でも伸びる」のです。それはどのような意味なのか、考えていきたいと思います。

目次
■ 浪人生でも成績は伸びる
■ 伸びる要素(1)学習時間が多くなり、知識量が増える
■ 伸びる要素(2)体系的な学習で理解が深まり、基礎が固まる
■ 伸びる要素(3)「得点力」が伸びる
■ 伸びる要素(4)成績が安定し、合格の「確率」が上昇する
■ 現実的には予備校のサポートが不可欠
■ どういう予備校を選ぶかが重要
伸びる要素(1)学習時間が多くなり、知識量が増える
 浪人生は1日中「受験勉強」をすることができます。1日あたりの受験勉強時間(「勉強時間」でなく「受験勉強時間」)は、進学校の高校生と比べても、浪人生の方が多く確保することができます。
 また、例えば高2からなのか高3からなのか、人によって差があるかもしれませんが、とにかく「受験を意識して『受験勉強』を始めたとき」からの通算受験勉強時間も、浪人すれば1年分増えます。4月から1月までの10か月間(300日)、もし1日10時間ずつ勉強すれば、実に3000時間も受験勉強時間が増えるのです。
 これだけ学習時間が多くなれば、それだけ知識量も増えます。現役生のときには網羅しきれなかった細部の知識にまで触れることができるようになります。特に暗記系の知識量では浪人生は圧倒的に有利になるでしょう。
伸びる要素(2)体系的な学習で理解が深まり、基礎が固まる
 しかし、細部の知識は、その総量にたいして出題される量が少ない面があります(パレートの「80:20の法則」を援用すれば、細部の知識は8割ほどの学習量が必要になる一方、出題量からすれば2割ほどにしかならず、逆に2割の知識で8割がたの出題をカバーできます)。細部の知識に「だけ」こだわっても、点数の上昇にはつながりにくいことがあるのです。
 むしろ浪人生の学習上の最大のメリットは、「体系的に受験勉強をもう一度繰り返せる」という点です。
 現役生のときには、「教科書」を終えるのもギリギリになることが多く、それを基盤にした受験勉強となるとどうにか1周するのがやっと、ということもよくあります。状況によっては「やり残す」こともしばしばあります。
 その点浪人生は、腰をおちつけて受験勉強に取り組むことができ、体系的に(システマティックに)学習することができます。暗記に頼らず英文法を学びつくす、問題系統にしたがって数学の力を伸ばしていく、といったような形で「理解」を深めることができるのです。こうして身につけなおした「有機的・汎用的な知識」は、得点力のベースを大きく引き上げます。「浪人生が伸びる」最大の理由がここにあります。
伸びる要素(3)「得点力」が伸びる
 浪人生は豊富な学習時間を生かして、問題演習量を増やすこともできます。問題に触れる機会が多いということは、一般的に現役生と比べて、以下の利点があります。
  (A)多くの問題パターンを知ることができる
  (B)反復学習により、実際に問題が解けるようになる(習熟する)
  (C)志望校研究(過去問対策)ができる
 問題のバリエーションを多く知っているということは、それだけ「問われ方・聞かれ方・答え方」を知っているということになり、単に知識を入れている状態と違って、それだけ試験で得点できるようになっていることを意味します。
 また、個々の問題についても、豊富に練習ができることでそれだけ解きやすくなりますので、失点・減点を防ぐことにつながります。問題への習熟により、初見の問題への対応力も増強されます。
 模擬試験での偏差値アップのような「一般的な学力」の向上だけでなく、実際の入試を想定した過去問研究を繰り返し行えるのも浪人生の強みです。例えば「10年分を3周繰り返す」「併願校を含めて多くの大学の問題に複数年ずつあたる」なども浪人生なら計画的に遂行しやすくなります。
 上記のA~Cは、いずれかが「浪人した理由」になっていることもよくあります。「暗記に追われて問題集にあまり触れられなかった」「共通テスト(や共通テストタイプの模擬試験)の成績は悪くなかったが志望校の過去問は2年分しか解けなかった」等々、何かの要素が欠けたために、志望校の入試で力を発揮できなかった、と反省する受験生もいることでしょう。浪人生のメリットは、そうした要素をつぶして、「悔いなく」受験勉強を行える点にあるのです。
 こうして、「知識」を使って「得点」につなげる「活用力」・「解答力」が増すことで、浪人生は学力・成績を伸ばすことができるようになります。
伸びる要素(4)成績が安定し、合格の「確率」が上昇する
 現役生でも、コンディション次第では模擬試験などをつうじて成績の「最高値」が高めに出る場合があります。ただ、現役生で散見されるのは、成績の上下動(いわゆる「波」)です。最高値をマークした次の回で今度は最低点を更新した、というようなケースもあります。こうした「波」は、実力がないせいではなく、むしろ実力がついてきている途上に起こりやすい現象ですが、単元や出題される問題パターンによってはまだ「習熟」が追いついていないところが残っている、ということを意味しています。
 この点、浪人生は成績が「高め」で安定する傾向があります。つまり、大きく取りこぼすことが少なくなります。
 上記(3)と連動して1回1回の試験における得点獲得の精度が上昇するところに安定感が備わることで、合格の可能性はいっそう高まります。過去問を解いて例えば10回中何回合格ラインを突破するかを試せば、現役生の頃よりその回数は増えるはずです。まさに合格の「確率」が上昇することになります。
現実的には予備校のサポートが不可欠
 このように、浪人生は現役生よりも良好な状態で受験に臨むことができますが、油断はできません。現役生でも難関大学に合格する人は、「意識して受験勉強を始めた時期」が早いなどで総学習時間が長く、学習量、学習内容とも浪人生に匹敵する傾向があります。さらに、効率を重視した学習をすることでポイントを押さえて習熟をはかるケースもありえますので、ライバルとしては強敵です。
 結局入試は合格ラインを突破した人たち同士の争いになりますので、志望大学の受験生のなかで上位に食い込むためには、やはり年間をつうじてきちんと努力する必要があります。
 そのためには予備校に所属してサポートを受けることが現実的でしょう。独学で陥りがちな「学習のムラ」を防ぎながら学習効率の向上をはかれると同時に、なんといっても「生活リズム」が整うことがその最大のメリットです。生活リズムが整えばおのずと学習時間も増えるのが浪人生です。いわゆる宅浪だとこの強制感がゆるくなりがちで、モチベーションも続きにくくなることがあります。「学校」として予備校に通うことは、多くの浪人生にとって不可欠の要素になります。
どういう予備校を選ぶかが重要
浪人生でも成績は伸びる。浪人生ならではの成績の伸ばし方を紹介する。【一橋学院│東京・新宿区高田馬場の大学受験塾】
浪人生が成績を伸ばすには、どの予備校で学ぶのかの選択が現実的に重要になる
 予備校ならどこでもいいかと言えば、もちろんそうではありません。
 上記のように、浪人生は原理的には学習時間を増やしやすいですが、現に増やせるかどうかは人それぞれです。大人数の環境でなく、一橋学院のような生徒一人ひとりに目が届く少人数制の予備校の方が、サポート体制が充実しており、学習を維持・継続しやすいでしょう。
 そして、「量」よりも「質」がさらに大事です。「分かりやすい」授業が行われ、カリキュラムがしっかりしているところでなければ、上述の浪人生のメリットは発揮できません。こうしたことが実現できる予備校は、実はかなり少数派でしょう。
 「浪人する」という選択は、予備校選びとセットです。一橋学院は、国立・私立、文系・理系対応の、数少ない少人数制総合予備校です。個別相談等を随時承っていますので、浪人生活を検討のさいはぜひお気軽にお問い合わせください。
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