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学習コラム

【3分ショートコラム】冬期講習ピックアップ⑧  「日本史・合否を決めるテーマ史テスト」(高3・高卒講座)

カテゴリ:教科別学習法
チェック耳ヨリ
通史が弱いと話にならない、しかし通史だけでは物足りない
※この記事は3分で読むことができます。

 一橋学院在籍のプロフェッショナルチューターが執筆する学習ショートコラムです。

 日本史は、小学校、中学校とも触れてきており、義務教育からの接続感という意味では、なじみ深い科目の一つと言えます。しかしその分、大学入試では細部の知識まで要求され、誰しもが「合格点」を取れるとはかぎりません。選択科目として日本史を選んだ以上、苦手意識がある人は少ないですが、「平均点」近くが取れたとしても、蓋を開ければ「合格点」には届いていない、ということが散見されます。むしろ、「受験勉強」として適切な学習を継続した人と、自己流で学習した人とでは、決定的な差がつきやすい科目と言えます。「平均点」と「合格点」との間には、容易には越えがたい「壁」が存在するのです。
 これは、高校日本史、あるいは大学受験日本史で学習する事項の多さに起因します。上述のように「細部の知識」まで学習するとき、歴史用語の中身や事項同士の因果関係についての「理解」を怠って、やみくもにインプットしようとすると、どこかで限界がきて伸び悩むことになります(自覚があるかは別にして)。回り道をするようでも少しずつ「理解」を積み重ね、歴史事項同士を有機的に結び付けていくと、無理なく知識量を増やしていくことができます。
 その意味で、日本史学習の大半は、「通史の丁寧な理解」が占めることになります。この精度こそが日本史の試験でどれだけの地平(得点、偏差値、レベル)に到達できるかを基本的に決定する要因になります。
 しかし、そのように学習した人でも、「受験勉強」としては要素が2つ欠けています。このコラムでは、一橋学院の受験勉強の最後に位置する「直前講習」で設置される「日本史・合否を決めるテーマ史テスト」を取り上げ、その点について解説したいと思います。
「受験勉強」としての「整理」と、「アウトプット」の重要性
日本史学習の土台は通史学習だがテーマ史の理解も欠かせない。問題演習によるアウトプット力の増強と、豊かな理解を生み出す少人数教室での良質な解説講義も難関大の合格には必須。【一橋学院│東京・新宿区高田馬場の大学受験塾】
真に大事なことは「何が出題されるか」ではなく、「何が出てもいいように」準備すること。そのためには少人数環境での良質な解説授業が不可欠。
 この講座では、女性史・教育史・貨幣金融史・日中関係史・日朝日韓関係史・沖縄史といった「テーマ史」が扱われます。歴史は、どういった「切り口」で、何を、どのように評価して物語るかが重要な学問です。通史の知識を、ある「切り口」から、時に深掘りし、時に通時的に連結させて考察することは、性質上、とても重要な整理になります。入試でも当然この観点からの出題がされますので、頻出テーマについてはあらかじめ学習しておく必要があります。
 しかし、こうした「切り口」を把握して何が重要かを整理していくのは、自力では難しい面があります。通史の量に圧倒されて、ここまで手が回りにくいという受験生も多くいます。その点、「理解を促す」少人数環境での授業で効率よくインプットしていくことは、受験勉強としてはとても有効です。こうした内容的な面が「受験勉強」としての日本史学習として要請される一つ目の要素となります。
 もう一つの要素は「問題演習」です。例えば数学なら、問題を解かない受験勉強はありえません。しかし日本史だと、教科書を熟読し、通史解説を聞き、ノートにまとめる、という形で完結してしまうことがしばしばあります。この学習は受験勉強としてももちろん不可欠のものであり、いたずらに問題を解き散らすより効果的なことはたしかです。しかし難関大の入試問題では、「紛らわしい箇所についての正確な知識」が求められますので、問題演習をつうじて自分の知識をチェックし、かつ適切に「引き出せる」ようにしておかないといけないのです。その意味で問題演習はとても重要で、「点数」を争う受験勉強としては不可欠の学習要素と言えるのです。
 本講座では、1年間の学習の集大成として、テスト演習ゼミ形式で「アウトプット力」を鍛えます。過去問や問題集を自分で解くだけでは「合っているか・間違っているか」の確認だけに終始し、その問題をつうじて学ぶこと、知識を有機的に増やしていくことは、なかなかに難しい面があります。特にテーマ史はその意味でも自力では進めにくい単元になりますので、一橋学院では、通年での日本史学習に加えて、さらにこうしたテスト演習講義で実戦力の増強と仕上げを行っています。
 冬期講習、直前講習では、他にも、手薄になりがちな現代史の講義や、正誤問題や史料問題の攻略講座、共通テスト対策講座、一橋大学や早稲田大学・慶應義塾大学用の大学別リハーサル講座など、多様な講座が設置されています。目的別・レベル別にきめ細かく学力完成が図れるようになっていますので、講座ラインナップをぜひチェックしてみてください。日程等、講座詳細はコチラをご覧ください。
 


佐々木貴倫講師の著書:『難関校過去問シリーズ 早稲田の日本史
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